私は大学生の時によく先輩に食事に連れて行ってもらいました。行先はそのときによって違うのですが、その中でもとてもインパクトの強いお店があります。そのお店には、いろんなメニューがあったのですが、私はいつもパスタを食べていました。パスタといっても、そのお店にはナポリタン、ミートソース、ツナなど、シンプルなものが数種類置いてあるだけでした。これといって特徴のあるパスタではないとは思うのですが、今でもよく覚えています。そのお店は、岩手県の盛岡市のはずれにありました。
一見、レストランだとは分かりにくいと思います。そこは、トレーラーを利用したお店なのです。少し古めかしく、建物の陰にあり、初めて行く人にとっては非常に見つけにくい場所にありました。中に入ると、カウンター席もあり、昔の喫茶店のような雰囲気で、落ち着く空間でした。大学が近くにあるわけでもないのに、お客さんは学生が多く、料理もボリューム満点で、学生に優しいお店でした。私がいつも注文したのは、ツナパスタです。
市販のレトルトでも売っていそうな味なのですが、量も多く、何よりもその空間でみんなと話しながら食事をすることが私にとってはとても楽しいことでした。大学を卒業して岩手県を離れましたが、久しぶりにそのお店の前を通ってみると、すでに無くなっていました。トレーラーだったので、どこかに移動したのかもしれませんし、やめてしまったのかもしれません。とにかく、とても思い出に残るパスタを食べたお店でした。